日本乳幼児教育学会について
日本乳幼児教育学会 会長挨拶
日本乳幼児教育学会 会長挨拶
第12期役員改選に伴い、日本乳幼児教育学会会長を拝命しました中坪史典です。まずは、これまで本学会を支えていただいた神長美津子前会長、日浦直美元会長をはじめ、常任理事、理事、監査の皆さま、会員の皆さまの多大なご尽力に心より感謝申し上げます。
本学会は、乳幼児期の子どもの発達や教育について、教育学、心理学、教育内容、教育制度など、多様な学問視座から研究し、会員同士の交流を促し、学際的かつ国際的な研究の発展と、それによる日本の乳幼児教育の振興に寄与することをめざして1991年に設立されました。初代会長は、フレーベル研究の第一人者として日本初の女性文学博士号を取得された荘司雅子先生が務められました。本学会は、他の保育・幼児教育学系学会とは異なり、設立当初から一貫して入会資格を「大学院在学者・修了者」「これらと同等の研究歴を有する者」「大学・短大等で授業を担当する者」などに限定することで、乳幼児教育の深い思想と理論に基づいたアカデミックな研究成果を蓄積することにこだわってきました。この背後には、「体験と常識さえあれば乳幼児の教育は誰でもできる」と捉えられてきた日本の状況を憂える初代会長や発起人の思いがあること、私たちは深く心に留めなければなりません。
会員数1,200名を超えた今日、私が重視したいのは、次の3点です。第一に、新たな委員会の設立を通して、本学会の将来構想や国際交流に関する議論を拓きます。今期役員は、第11期よりも理事(常任理事を含む)の数が6名増員され、学会運営のさらなる充実が可能となりました。この利点を活かし、会員にとって魅力的な学会とは何かを展望し、次世代への礎を築きます。
第二に、本学会の「顔」としての全国研究大会(年次大会)と機関誌『乳幼児教育学研究』の充実を図ります。先人の思いでもあるアカデミックな研究成果を蓄積する上で、この2つの役割は重要です。私もかつて大学院生の頃、本学会の全国研究大会での研究発表と機関誌への論文投稿をタスクとして自分に課していました。特に、投稿した論文について査読の先生から頂いた有意義なコメントや、エンカレッジして頂いた経験は、その後の研究を発展させる原動力となりました。会員にとって研究発表したくなるような全国研究大会、投稿したくなるような機関誌の在り方について検討します。
第三に、本学会の活動内容や情報等について、Webサイト、SNS、会報、ニューズレターなどを通して、会員への積極的な発信に努めます。また、各種委員会活動では、これまで以上に、理事・常任理事以外の会員からの参画を実現します。
乳幼児期の子どもの発達や教育に関する研究と実践は、日本社会の未来を形作る重要な領域です。会員一人ひとりの取り組みが、次世代の子どもの成長と社会全体のウェルビーイングに直結します。会員の皆さまとともに、実りある学会活動を展開したいと思いますので、よろしくお願いします。
2025年1月
日本乳幼児教育学会会長 中坪 史典
日本乳幼児教育学会 第12期役員
役職 | 氏名 | 所属先 |
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会長 | 中坪 史典 | 広島大学大学院 |
副会長 | 三宅 茂夫 | 神戸女子大学 |
副会長 | 橋本 祐子 | 関西学院大学 |
常任理事 | 浅井 幸子 | 東京大学大学院 |
上田 敏丈 | 名古屋市立大学大学院 | |
遠藤 利彦 | 東京大学大学院 | |
北野 幸子 | 神戸大学大学院 | |
卜田 真一郎 | 常磐会短期大学 | |
砂上 史子 | 千葉大学 | |
名須川 知子 | 大阪総合保育大学 | |
七木田 敦 | 広島大学 | |
西本 望 | 武庫川女子大学 | |
西山 修 | 岡山大学学術研究院 | |
理事 | 大方 美香 | 大阪総合保育大学 |
加藤 望 | 名古屋学芸大学 | |
河邉 貴子 | 聖心女子大学 | |
香曽我部 琢 | 宮城教育大学 | |
古賀 松香 | 京都教育大学 | |
根 栄美 | 大阪総合保育大学 | |
瀧川 光治 | 大阪総合保育大学 | |
東城 大輔 | 大阪総合保育大学 | |
野澤 純子 | 國學院大學 | |
濱名 潔 | 認定こども園 武庫愛の園幼稚園 | |
馬場 訓子 | 岡山大学学術研究院 | |
松井 剛太 | 香川大学 | |
監査 | 青木 一永 | 社会福祉法人檸檬会 |
日浦 直美 | ||
事務局 | 卜田 真一郎 | 常磐会短期大学 |
年間スケジュール
会員関係 | 運営関係 | |
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